東洋一の鍾乳洞「あぶくま洞」へ初潜入!
先日、福島県田村市にある「あぶくま洞」に地質学
研修として行く機会がありましたのでブログアップ
します!
「あぶくま洞」とは・・・
およそ8000万年をかけて創られた大きな鍾乳洞!
阿武隈高原のカルスト台地であり石灰岩や大理石の
採掘している現場:釜山採掘場から発見された場所。
一般の見学ルートは全長600mもあり鍾乳石の
種類と数は東洋一の場所です!
駐車場に着くとまず目につくのが石灰岩の巨大露頭!
石灰岩がこんな大きさで確認できる露頭ってなかなか
ありませんよ・・・💦素晴らしいっ!
この時点ですでに興奮しましたね(^_^;)
チケットを購入ししばらく進むと洞入口に気温計が
ありました。
外気温32.4℃・・・夏だからやはり暑いですね。
洞内温度11.1℃・・・涼しい・・・!?
いや、ちょっと待てよと・・・
我々は半袖できているため入口での冷たさにひるみ
ましたが、勇気を出して洞内へ!
かなり身震いするぐらいのひんやり感・・・
あとジトジト感・・・
まあ洞穴ってこんなもんですね😓
洞内は石灰岩の突起に様々な色でライトアップされ
幻想的な風景が広がっていました。石灰岩にしずく
がたれ続けつるつるの場所もあれば無数の穴が開い
ていたりゴツゴツザラザラしていたり、とても岩盤
とは思えないような形をしていました。
通路はかなり綺麗に整備されていましたが場所に
よってはスレスレで歩いたりかがまないと奥へ
行けなかったり突起にぶつかったりと洞穴ならでは
のスリルを感じました。特別な探検コースを選んだ
からかもしれません💦
奇怪な岩を見ながら奥へ奥へ進むと、ついにこの
鍾乳洞のメインホール「滝根御殿」が現れました!
まるで巨大なホールというべきか・・・
それとも大聖堂とでも表現するべきか・・・
高さ29m、見事な鍾乳洞のメインホールに感動!
しばらく言葉を失い見上げ続けるばかりでした。
鍾乳石の種類も多くまるで「鍾乳石の宝庫」!
さらに進むと「竜宮殿」が現れました!
こちらも高さ13mの巨大ホール。「きのこ岩」や
「樹氷」と言う岩があったりして見応え満載でした。
ちなみに鍾乳洞内にある鍾乳石とはどんなものか
・・・!?
鍾乳石には3種類があります。
①「つらら石」:上から垂れる水滴がそのまま再石
灰化して固まった石
②「石筍」:上から垂れた水滴が地表で再石灰化し、
次第に上へと筍(たけのこ)のように伸びていく
鍾乳石
③「石柱」下から伸びる石筍と上から伸びるつらら
石が合体してできた石
どれも長い年月がかかって形成されるものです。
③は鍾乳石最終形態ですね!
では鍾乳石の元となっている「石灰岩」とは何か?
「石灰岩」
炭酸カルシウムを50%以上含むまたは主成分と
する堆積岩!
この岩盤がなければ鍾乳洞はできないと言っても
過言ではありません。
それはなぜか・・・
雨が降っている途中で炭酸ガスを吸収し、さらに
地上に落ちて土層中の腐った植物の周囲を流れて
いくと酸性になります。そして酸性の度合いに
よって石灰岩を融かしていきます。
あぶくま洞周辺は、冒頭に出てきたカルスト地形
でありすり鉢状のくぼ地や谷間が多くあるため雨
水が流れ込み石灰岩の割れ目や亀裂などにそって
洞穴が作られました!
様々な要因で長い年月をかけ形成された、地質学
の観点からも奇跡の洞穴と言えます!
我々は職業柄、どうしても地質と地形について目が
いってしまいますが何も知らない方でも十分楽しめ
ると思います。
お時間ある方、このブログを見て気になった方は、
ぜひ太古のロマンがいっぱいつまった「あぶくま洞」
へ行ってみてくださいね!
避暑地としても最適ですよ!!