九州佐賀の豪雨災害!決して他人事ではないっ!!
先日より九州では今までにないほどの雨が降り続き
様々な要因が重なって甚大な被害となっています。
原因は、秋雨前線の停滞や台風などにより発生した
「線状降水帯」です。
九州西側の海上で湿った風の風上で積乱雲が連続発生
し激しい雨が降り続く「バックビルディング現象」と
よばれるものが発生。この現象が「線状降水帯」を
発達させ九州では断続的な豪雨になっているわけです。
豪雨を受けて大問題となるのが
「地形」
です。
今回甚大な被害を受けている佐賀県の一部地域では
佐賀平野と呼ばれる場所です。
佐賀平野とは干潟の干拓によって創られた場所で、
地質学的に言うと「海成沖積平野」とも呼ばれ肥沃な
土地です。農作物の栽培や魚や水辺の生き物の生態系
にはとても環境の良い場所です。
しかしこの佐賀平野には大きな問題点があるようです。
それは農地や集落がある土地の高さは有明海の満潮時
に比べて低く洪水が何度も起こってきた地域です。
そこでどの河川にもありますが、海水の逆流を防ぐた
め河川には樋門や樋管を取り付けています☟
しかし今回なぜ佐賀平野があれだけ冠水しているか、
水がひかないのか、それは海水が河川から逆流するの
を止めると今度は河川堤防内側の水路や川などの水が
溢れ・・・
「内水氾濫」
により平野部の水はけが悪い状態が続いているわけで
す。
「内水氾濫」とは・・・☟
さらに油の流出などもあるため水を堤防外の河川へ
移す作業も時間がかかっています。
今回は複合的な要因が重なり甚大な被害になっていま
す。
こういった状況は、我々が住み暮らす庄内でもありえ
ることです!
昨年8月、線状降水帯で降り続いた雨により最上川で
も堤防を越えるまであと約3m付近まで増水しました。
この堤防を海水・河川水が越えればたちまち
「外水氾濫」となるところでした。
庄内平野は佐賀平野ほど低平地ではありませんが、
とにかく標高が低い(海面に近い)土地です💦
最近の気象条件では同じようなことが起こりうると
思います。
準備は万全に・・・防災意識をもって十分注意して
生活していきましょう!